プレスリリース

日本アルコン株式会社（本社: 東京都港区、代表取締役社長：ステファン・アイゲンマン、以下「日本アルコン」）は、白内障患者様向け三焦点眼内レンズ（IOL）「Clareon^® PanOptix^® Pro（以下「PanOptix Pro」）」が、薬事承認を取得したことを発表しました。

「PanOptix Pro」 は、アルコン独自の 「ENLIGHTEN^® NXT 光学テクノロジー」を採用し、三焦点眼内レンズとしてより高い光利用率とより低い散乱による光の消失を実現しています^{1-6（注2、3）}。また、「PanOptix Pro」 は、回折光学系の理論上の最大光利用率96%に対し、94%の光利用率を実現しています^{1-3、7 （注1、2、4）}。これにより従来の「PanOptix」と比較して、遠方から中間距離にかけての光のコントラストが16%向上^{1（注5、6）}、「PanOptix」の少ない不快光視現象、高い眼鏡解放率、そして患者様満足度のさらなる改善が期待されます^{8-11（注7⁻10）}。

日本アルコン 代表取締役社長ステファン・アイゲンマンは次のように述べています。「アルコンは、眼科領域のリーディングカンパニーとして、研究開発を通じて、眼科治療の向上に貢献する技術革新に取り組んでいます。数百の設計案を検討した結果、散乱による光の消失を半減し^{1-3（注1、2）}、三焦点眼内レンズとしてより高い光利用率とより低い光散乱 を実現^{1-6 (注2、3)}しました。これにより、『PanOptix Pro』では、『PanOptix』の特長を維持しながら、さらなる性能向上を実現しました^{1-3、12、13（注1-3、11、12）}。この製品を私たちの眼内レンズのポートフォリオに追加し、医療従事者の皆様と日本の患者様により良い治療の選択肢を提供できることを大変楽しみにしています。」

本製品は、2026年の春頃より国内の医療機関に向け販売開始予定です。

（注1） 「PanOptix」の光の利用率が88%（12%が散乱光）に対し、「PanOptix Pro」は光の利用率が94%（6%が散乱光）です。
（注2） 主要な白内障治療用眼内レンズ（IOL）に関するメーカー報告値およびそれぞれの測定方法に基づく。
（注3） ベンチ試験および視覚シミュレーターによる評価に基づく。 
（注4） Krackhardt らによる最大5焦点設計までの回折光学系の理論的実現可能性に関する研究に基づく。 
（注5） シミュレーションによる、明所視におけるスルーフォーカス点像分布関数（光強度［エネルギー］）—多色光。
（注6） 「Clareon PanOptix」 との比較に基づく。 
（注7） 多施設共同前向き無作為化試験（6か月時点）に基づき、スターバーストやグレアを経験しなかったと報告した被験者が有意に多かった（p<0.05、n=276）。 
（注8） 全例埋植解析セットに基づく。 
（注9） IOLSATアンケートにおける「過去7日間で眼鏡を使用する必要がどれくらいありましたか？」という質問への回答。 
（注10） IOLSATアンケート（バージョン1.0、2018年12月20日）における術後6か月時点での「現在の視力を踏まえて、再度手術を受けるとしたら同じレンズを選びますか？」という質問への回答（n=127）。 
（注11）「Clareon PanOptix」 および 「AcrySof IQ PanOptix」 の世界累計販売数（2024年第1四半期まで）に基づく。 
（注12） VirtIOLシミュレーターを用いて 「Clareon PanOptix Pro」 および 「Clareon PanOptix」 を模擬埋植した有水晶体眼患者（n=64）による視覚障害の重症度評価に基づく。

製品情報

販売名：Clareon PanOptix Proトリフォーカル 眼内レンズ AutonoMe オートプリロードデリバリーシステム
一般的名称：挿入器付後房レンズ
医療機器承認番号：30700BZX00298000

About Alcon

アルコンでは、全世界の国の人々の視力向上をサポートしています。75年以上の歴史を持つアイケアのグローバルリーダーとして、人々の視力を向上させ、生活を改善するための幅広い製品ポートフォリオを提供しています。白内障、緑内障、網膜疾患、屈折異常などの症状を抱える人々の生活に、当社の手術とビジョンケア製品が関わっています。25,000人以上の従業員が、革新的な製品、アイケア専門家とのパートナーシップ、質の高いアイケアへのアクセスを促進するプログラムを通じて、生活の質を高めています。

アルコンの日本法人である日本アルコンは、1973年の設立以来50年以上にわたり、日本の医療従事者の皆様や患者様にアイケア製品を提供してきました。
詳細はhttps://www.alcon.com/jp-JP/をご覧ください。

参考文献

1. Alcon data on file, 2025. REF-25218.
2. Alcon data on file, 2024. REF-25221.
3. Alcon data on file, 2015. REF-08546.
4. Muzychuk, A. Defocus Curve Performance of a Novel Hydrophobic Acrylic Trifocal Intraocular Lens: A prospective, Multicenter Canadian Study. ASCRS Annual Meeting, April 5-8, Boston.
5. Rayner Professional Website. https://rayner.com/en/iol/trifocal/rayone-trifocal/. Accessed September 2024.
6. Carones F. New Concept of Light Distribution for Bilateral Trifocal IOL Implantation. AAO. 2022;2022:53.
7. Krackhardt U, et al: Upper bound on the diffraction efficiency of phase-only fanout elements. Applied Optics; 1992; 31:27-37.
8. Kohnen T, Lapid-Gortzak R, Ramamurthy D, et al. Clinical outcomes after bilateral implantation of a diffractive trifocal intraocular lens: A worldwide pooled analysis of prospective clinical investigations. Clinical Ophthalmology. 2023;Volume 17:155-163. doi:10.2147/opth.s377234.
9. Alcon data on file, 2024. REF-23958.
10. Alcon data on file, 2018. REF-01475.
11. Alcon Vision LLC. Clareon^® PanOptix^® Trifocal Hydrophobic Acrylic IOL. Product Information. 2021.
12. Alcon data on file, 2024. REF-23554.
13. MarketScope LLC. 2023 IOL Market Report: Global Analysis for 2022 to 2028. St. Louis, MO: MarketScope LLC; 2023.

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日本アルコン株式会社
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